2015年、転職してました。
2015年、新卒で10年勤めた会社を退職し、新しい会社に移りました。
こんな話年内に書かないともう書かないだろう、と思い、大晦日にバタバタ更新。
そもそもお前誰?
いわゆるエンプラSIerで、SAPの ERPコンサルタントと言われる免許持ちでお仕事をしていた*1人間です。
キャリア的にはちょっと変なキャリアで、ERPの導入をずっとやってたわけではなく、いわゆる周辺系含めてアーキテクチャ標準化とかのエンプラSIにありがちな重厚な感じのお仕事や、業務アプリより少し深め(?)なレイヤーのお仕事*2をしたり、データモデリングみたいな領域の事業化なんか担当してました。
言語は読んだり書いたりもできますが、あまりバリバリ開発ができるわけではない、腐れSEチックな人間です。
そもそもSAP関連の人の転職記事もあまり無いような気もしていて、叩かれるかもしれないけど、こんな人の戯れ言が書かれたエントリもあってもいいかなー、と思い。
なんで転職したの?
エンプラ向けのSIに嫌気が刺したわけではないです。
前述の多通貨、複数税率とか丸めとかビジネスロジック萌え属性持ちらしく、エンプラ系には携わっていたいなー、というのは正直な所。UI系はあまり興味ない。
あと、SAP ERPって素晴らしいんですよ。上記のビジネスロジックみたいな観点と、開発周りの機能(構成管理とか)にすごいお金かけてたりとか、業務アプリの開発基盤としてはかなり洗練されています。(データ型に金額型とか数量型とかあるんですよ!)
同じ会社に10年も勤めるとは正直入社時は思ってなかったのですが、それなりに面白いことをやらせてくれたし、事業化の取り組みなんかも好きに動かせてもらえたというところで、感謝してます。一応事業としては立ち上がったし、恩返しもできたかな?と。
一方で10年目でやめるに至った経緯は大きく以下3点。
- ウォーターフォールな人月商売に嫌気
SIer的な価値観に嫌気が刺した、というのが大きいかも。
WFでスコープ決めて、いらない機能でも作ってヘッドカウントを稼いだり、
「今の経営環境だとこっち作ったほうがよくね?」
って言っても
「うるせぇ、契約に無いもん作ろうとすんな」
みたいな。
まぁ人月/請負商売の残念なところですかね。
小規模な案件ではお客様と調整のうえ、いわゆるScrumみたいに調整できる進め方をしていたケースもありますが、基幹システムとかだと自ずと領域も広く規模が大きくなりがちなので、やはり難しかった。
- 成長の可能性
「10年も仕事してて成長って今更w」
って笑われそうですが、そんな大きな会社でもないので、人手不足感は常にありました。
そんな中で、実際問題10年も仕事して新しい事業の推進とかそれなりのお仕事をやらせてもらってると、第一人者として認知されてしまって社内であまり議論をできる人がいなくなってきてました。
もちろんマネタイズなどの話はできるんですが、その事業に対するお客様の要求や技術面とかのコアにある領域の深掘りができない、というか。
お客様のところに行って議論をしたり、SNSとかで議論したり意見交換したりのほうが楽しくなったり。
あれ?俺なんでこの会社に所属してるんだっけ?という感覚。
- お金
やっぱりお金は大事。プライベート面もいろいろある中で、嫁子供食べさせないとなので。
転職活動
転職活動、ほとんどしてません。
炎上プロジェクトの火消しをしながらだったのもあり、余裕がなかったというのが正直な所。
一応何社かは事前にお誘いを頂いていたので。
「転職しようかなぁ」とSNSで話していたら、更に数社からもお誘い頂けましたので、SNS転職は可能だな、と思いました。
転職サイトには以前から登録していましたが、エージェントなどは利用しませんでした。
転職サイトのノウハウ集なんかも見ましたが、結局転職サイトもエージェントも自分のキャリアで無理めの転職をサポートする仕組みだなぁ、というのが個人的な感想。
中間マージンがとられると給与交渉などが難しくなるかな、と考えていた部分もあるし、正直一時金の交渉のネタにしました。
それなりに実績作ってる人で、転職したい先の会社の目星がついてて、その会社に自分の何が訴求できるか考えられれば不要。
転職先の決定は、金額面/非金額面の両面でご提示頂いた条件と、各会社の文化やワークスタイルが自分の希望と一致するかで絞りました。
転職先は?
SAPとかのキーワードでRFPの出し先なんて大体両手で数えられるくらいに絞られる絞られるわけで、まぁ、その中の何処かです。
しばらくは結果残さないと行けないので、現場でお仕事しながら新しい研究開発的な話にも関わっていけるようなポジションを頂けました。
2016年もがんばるぞー。
議事録書くのは何のため?
どうも、新人時代、いきなり要件定義の案件に放り込まれて、ロジ系から会計、人事、管理会計まで全業務領域の議事録を毎日死にそうになりながらグーグル先生と仲良くしながら書いていたものです。
私はエンプラSIな人間なのでシステム開発な現場を前提に書きますが、システム開発やそれ以外の場面でも議事録を書くことってあると思うんです。
今日は議事録って、何のために書くんだろう、というお話。
議事録は参加者間の認識合わせのため?
議事録は参加者や参加してない人の間の認識合わせのためのもの。
個人的にはこれだけでは20点だと思ってます。
よく、上記のような前提で
「でもこのお客さんは言ったことすぐひっくり返るし、議事録なんて書く意味内から。Todoとかは別で管理するし。」
とか言いながら、議事録なんて作らない、という現場を嫌という程見てきました。
結果、何が起きるか。
当然ながら、お客さんは前回言ったことは覆します。
で、問題はもっと時間を置いてから起こります。
工程が進み、テスト、運用設計等。稼働が近づくに連れて起きること。
というか起きなかった現場見たこと無い。
『あれ?これってなんでこんな仕様なんだっけ?』
『この処理いるの?なんでこんな処理追加してあんの?』
『このサーバーのパラメータ、なんでこんな値に書き換えてんの?』
で、回答。
『当時の担当者リリースしちゃったんでわかりません!』
『いらないんじゃね?消して問題あったらなんか起きるっしょ。』→稼働後障害
消さなかったら消さなかったで、
// よく分からないからけど動いてるから触っちゃダメ
的なコメントが残ったり。。。
議事録は経緯を残すためのもの。
SIにしろ、何にしろ成果物は結果でしかありません。
もちろん構成管理ツールやチケット管理とかをしていれば変更も見えるし、経緯を追うには有効です。
ただ、ものを作り始める以前やセールスの段階など、ゆる~い段階で、ことの経緯を記録するには議事録というのが、情報共有にもなるし、いいかなぁ、と。
なので、個人的には決定事項だけ書くのではなく事のやり取りの経緯や発言者も含めて書くほうが好きです。
ということで、無駄に成果物の体裁整えたり、綺麗なドキュメント作るために時間かけるなら、議事録書いたほうが全体の品質は確実に上がるとおもいますよ、という話。