エンプラITとプロダクト開発の違い
弊社内でもアジャイルだ―、とかDevOpsだーとか、何となく言う人が多くって、そもそも従来のSIerがやってきたようなエンプラIT(社内システム)とアジャイルとかが適用されるプロダクト開発って、全く性質が異なるよね、と言う話で作ったスライドのメモ。
やっぱりエンプラITにアジャイルって向きにくいよな、、、などと。
諸々の考え方は適用しますけどね。
# | 観点 | エンプラIT(社内システム) | プロダクト開発(社外向けシステム) |
---|---|---|---|
1 | システムオーナー | IT部門 | 事業部門 |
2 | 要求仕様 |
ビジネスルールに基づく非常に細かな要求仕様。ただ、多くの場合、明確でない。 (基幹システムの場合、2世代/3世代前のロジックを引き継いでいる場合も。。。) |
詳細な要求仕様までは存在しない (作りながら考える部分も多数) |
3 | 重視されるもの | データ/ビジネスロジック | UI/UX |
4 | リリースタイミング |
多くの場合、一括サービスイン (周辺システムの切り替え負荷も大きいため。) |
単機能ごとのリリースが可能 |
4 | リリース後の継続的改善 |
(予算を取らない限り、基本的には) 不可、ITILやITGCなど管理も複雑 |
リリース後も継続 (継続的インテグレーション(CI)/DevOpsなどとの親和性高い) |
5 | 売上スタイル | 人月ビジネス | ソフトウェア販売/ライセンス/利用Fee |
6 | 利害関係者 | 多数(それ故にPMOなどの仕事も発生) | 限定的 |
7 | 障害影響 | ミッションクリティカル |
(プロダクトにもよるが) B2Cなどを除くと多くの場合、限定的 |
8 | 開発プロセス |
(上記のような理由から) ウォーターフォールが基本となる |
アジャイルが比較的適用しやすい |
はてなブログでの表のサイズ調整方法がよくわからない。。