SAPのプロダクトサポート期間延長について

Maintenance 2040

SAPさんがリリースした保守期限延長の件が世間をざわつかせていますが、ちょっと誤解も多そうなので個人的な見解まとめ(正式なところはSAPさんの営業さんにお問い合わせください。)
SAP ERPのサポート延長について

SAP will provide mainstream maintenance until end of 2027 for SAP Business Suite 7 core applications, which are also core applications of SAP Business All-in-One, including: 
  • SAP ERP 6.0, 
  • SAP Customer Relationship Management 7.0, 
  • SAP Supply Chain Management 7.0, 
  • SAP Supplier Relationship Management 7.0 applications, 
  • SAP Business Suite powered by SAP HANA.

2027年までSAP ERP6.0のサポートが延長になるような記載となっています。

 

がNoteやProduct Availability Matirixを見るとちょっと状況異なります。

https://launchpad.support.sap.com/#/notes/1648480/E

NoteによるとNetweaver7.31以降が2027年のサポート対象。
SAP ERP6.0のアプリケーションバージョンであるEHPにすると6-8がサポート対象となります。
現状利用しているSAP ERPのバージョンがEHP5以下の企業さんは引き続き2025までのサポートとなりますのでご注意ください。


S/4HANAの2040年までのサポートについて

S/4HANAのサポートについてもあたかも一度上げてしまえば2040年までサポートされるように読み取れてしまいますが、各バージョンのサポートは原則5年間です。

最新のS/4HANAである1909であれば2024/12/31が MainstreamSupportの期限となります。

サポートを受け続けるためには定期的なバージョアップは必須、かつ、バージョンが上がるごとに旧トランザクションの廃止や各種ロジック変更などの影響を受けます。

一度S/4に上げてしまえばOKと言う訳ではないのでご注意ください。
当然ながら、バージョンを上げるごとに、SAPの新機能を享受できると言う点はメリットとして考えておくべきだとは思いますが、バージョンアップコストもかかります。

 

SAP業界的にざわついていた且つ中途半端な情報が出回っているように見えたので。

嘘ついていたら突っ込んでくだしあ。